去年12月に発表された平均寿命の全国都道府県ランキングで男性1位、女性2位に輝いたのは沖縄県でも長野県でもなく「滋賀県」!

滋賀県民が長寿になったのはなんでなん!?


長寿の地域といって滋賀県を思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。
それもそのはず。滋賀県はずっと前から長寿県だった訳ではないんです。

こちらは、全国平均寿命順位の滋賀県の推移です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230125/K10013960431_2301251632_0125164149_01_04.jpg


昭和50年の時点では、男性22位、女性37位でした。それが、どんどん順位を上げていき、今回の結果となりました。
その秘けつを取材すると3つの「えん」が浮かび上がってきました。

秘けつ1=「塩」…減塩(げんえん)

滋賀県の長寿の秘けつを探るため、訪れたのは東近江市で開かれていたある研修会。
参加しているのはボランティアの「健康推進員」です。滋賀県ではおよそ3200人が登録しています。

この健康推進員はコロナ禍前までは、各家庭を回って食事のアドバイスなどをしていました。

中でも重視しているのが「塩」の摂取量です。
塩分の過剰摂取は高血圧や脳卒中につながります。各家庭のみそ汁の塩分をはかり、ふだん摂取している塩分量を自覚してもらうねらいがあります。

実は今回、私たち取材班も、家で作ったみそ汁の塩分を測ってもらいました。理想は0.8%以下です。

なんと結果は1.2%…。取材班の家庭のみそ汁、だいぶ塩分が濃かったようです。
滋賀県の食塩摂取量は全国平均を下回り、厚生労働省の平成28年の調査では男性で5番目に少なくなっています。

健康推進員による、こうした草の根の活動で減塩が普及し、食生活の改善につながったと言われています。


秘けつ2=「煙」…禁煙(きんえん)
2つ目はタバコです。

実はもともと男性の喫煙率が高かった滋賀県。

肺がんなどのリスクを減らそうと、県は、2001年、当時としては異例の「喫煙率の半減」という目標を掲げました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230125/k10013960431000.html