コロナに感染した医師はどれくらい?ワクチン接種回数別では?


2020年初頭から新型コロナウイルス感染症の国内での流行が始まり、3年が経過した。

CareNet.comでは、これまでにどれくらいの医師が新型コロナに感染したのかを把握するため、
会員医師1,000人を対象に『医師の新型コロナ感染状況に関するアンケート』を実施した。

その結果、コロナ診療の有無や、年齢、診療科、病床数別、ワクチン接種回数別の感染状況が明らかとなった。
また、回答者自身や周囲が感染した際に感じたさまざまな課題も寄せられた(2022年12月10〜17日実施)。


これまでの新型コロナの感染歴を聞いた。感染したことがないのは全体の74%で、
1回感染が24%となり、2回が1.7%、3回以上が0.4%で、再感染の割合はごくわずかであり、全体の26%の医師が1回以上感染していた。

年代別では、年齢が若いほど感染の割合が高かった。

1回以上の感染の割合は、20代と30代で同率の36%、40代では30%、50代で22%だった。

ちなみに、厚生労働省が1月16日に発表した「(2023年1月版)新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識」によると、
これまでにコロナと診断されたのは、日本の全人口の約23.2%であった(2023年1月1日0時時点のデータ)。

第1〜8波の流行期別に感染した時期を聞いた。本アンケート実施時点(2022年12月10〜17日)で最も多かったのは、
2022年7〜10月の第7波(125人)、次いで2022年1〜6月の第6波(55人)、2022年11以降の第8波(50人)だった。


ワクチン接種回数が多いほど感染の割合が低い


ワクチンの接種回数を聞いた。接種回数の割合が最も高かったのは4回(42%)、次いで5回(33%)、3回(19%)、1・2回(3%)だった。

ワクチンの接種回数と感染の相関を調べたところ、感染していない割合は接種回数が多いほど高く、
5回接種者は85%、4回では71%、3回では66%が「感染していない」と答えた。


ワクチン接種1・2回で感染していないのは44%で半数を下回っており、2回感染した人が18%と最も多かった。

https://www.carenet.com/news/general/carenet/55768