実在しない新型電池で「ねずみ講」、全国986人から1100万円集める 容疑で沖縄県内の2人を逮捕 沖縄県警など3県警合同捜査

 沖縄県警生活保安課など3県警合同捜査本部は14日、実在しない新型電池を無償で貸与するとうたって、会員を増やせばより多くの配当金がもらえるなどと勧誘し、39都道府県の計986人から計約1100万円を支払わせたとして、ねずみ講防止法違反容疑で読谷村の会社代表の男(75)と、会社役員で同居の女(72)の両容疑者を逮捕した。捜査本部は捜査に支障があるとして両容疑者の認否を明らかにしていない。

 両容疑者は他にも複数のプランで金を集めていたとみられる。

 19年1月~21年3月ごろに両容疑者管理の複数の口座に計約4億4千万円が入金されていたという。捜査本部は関連を調べている。

 県警によると、容疑者らは各地でセミナーを開いていた。「新電力10―1」と称するプランの加入を募り「配当が毎月倍増する」などと勧誘していたという。

 逮捕容疑は19年4月2日~20年10月3日ごろの間、読谷村内の事務所などでねずみ講を運営し、県内の会員14人を含む全国986人から約1100万円を集めた疑い。

琉球新報 2023年2月15日 06:20
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