駅員に暴行を加えてけがをさせたとして、警視庁は、埼玉県草加市の会社員の男(39)を傷害容疑で逮捕したと14日発表した。男は暴行を加えた後に線路に下りて逃走したといい、電車6本に遅れが出るなどの影響があった。

 西新井署によると、男は6日午後9時35分ごろ、東武スカイツリーライン西新井駅(東京都足立区)で、駅員男性(19)の上半身を殴り、あばら骨が折れる重傷を負わせた疑いがある。

 男はこの日、乗車しようとした際に下車する客と肩がぶつかったことに立腹し、車内の非常用ドアコックを操作。駆けつけた駅員に暴行を加え、ホームから線路に下りて逃走したという。ホームに残されたバッグから男の関与が浮上した。

 男は調べに対し、非常用ドアコックを操作した理由について「花粉症で体がだるくてイライラしていた」と説明しているという。(岩田恵実)

朝日新聞 2023年2月15日 6時00分
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