※2/13(月) 19:43配信
読売新聞オンライン

 大阪湾の淀川河口付近に迷い込み、「淀ちゃん」と呼ばれたクジラの死が確認されてから13日で1か月になる。深海に沈んだクジラの死骸には特殊な生態系ができることが知られ、専門家によると、紀伊半島沖に沈められた淀ちゃんも、今後10年以上にわたって多様な生物の命を育む「深海のオアシス」になるという。

死因分からず

 迷い込んだクジラが見つかったのは1月9日。徐々に動かなくなり、4日後に死んでいるのが確認された。死骸を調査した国立科学博物館の田島木綿子(ゆうこ)研究主幹によると、体長14・69メートル、体重38トン、推定年齢40~50歳。寿命70年ほどとされるマッコウクジラの大人の雄だったとみられる。

 死因や病気の有無は不明だが、田島さんは「少なくともタンカーなどの大型船にぶつかったり、サメに襲われたりした外傷はなかった」と話す。大人のクジラが餌の深追いや海流の影響で迷い込むとは考えにくいといい、「何らかの理由で方向感覚を失った可能性はある」とみる。

 今後、採取した表皮や歯、筋肉、胃の内容物を分析し、どこからやってきたのかなどを調べるという。

2000年分の栄養

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