麻薬成分が含まれる薬剤シールを交際相手の男性に貼り付けるなどして死なせたとして
警視庁は27日、無職の女(47)=東京都板橋区=を傷害致死と麻薬取締法違反(施用)の疑いで逮捕し、発表した。
女は調べに「死ぬことはないと思っていた」と供述しているという。

 捜査1課によると、女は昨年11月23日、自宅を訪れていた交際相手の男性派遣社員(50)=同=の胸部周辺
に医薬用麻薬の一種で鎮痛作用のあるフェンタニルを含有するシールを複数枚貼り付けたほか、筋肉を弛緩
(しかん)させる作用のある錠剤を飲ませ、翌24日に薬物中毒で死なせた疑いがある。シールや錠剤は女自身
に処方されたものだったという。

 24日朝に女と同居する親族が室内で倒れている男性を見つけ、110番通報。司法解剖の結果
男性の体内からは過剰摂取が疑われる量のフェンタニルが検出されたという。

 女は死亡した男性と数年前から交際関係にあったといい、同課が詳しい経緯などについて調べている。

 フェンタニルをめぐっては、2016年4月、米ミュージシャンのプリンスさんが過剰摂取による中毒で
死亡したとされている。(増山祐史)

ヤフーニュース 朝日新聞デジタル 2/27(月) 15:15配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9854b926588740ad5fdd01242ff9b3728129b311