千代田区2LDKがなんと9万2000円、4月さらに値下げ 実は参院議員宿舎 国民の苦境よそに「特権」温存
2023年3月4日 12時00分 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234434


永田町の常識は、世間の非常識。言葉そのままのことが起きている。都心の一等地にたたずむ参院麹町議員宿舎南棟(東京都千代田区)の家賃が、今でも破格に安いのにさらに引き下げることになった。5年ごとに見直すルールに基づき、経年劣化のために減額するという。物価高に苦しむ庶民をよそに、センセイ方は自らの特権温存にいそしむのか。(中沢佳子)

◆値下げ反対は理事会派で維新だけ

「ただでさえ安いのに、もっと下げるなんておかしい。物価高で暮らしが大変な時に、国民感覚からも値下げは受け入れられない。でも、反対したのは僕だけだった」。東徹参院議員(維新)がため息をつく。

東氏が理事を務める参院議院運営委員会は2月27日、麹町宿舎南棟の家賃9万2210円を、4月から2568円下げ、8万9642円にすると決めた。経年劣化で5年ごとに家賃が下がる国家公務員宿舎の規則に準じた見直しだという。

東氏は、周辺の家賃相場からもそぐわないと抵抗した。「そういうルールだから、と理事会で『賛成多数』で押し切られた。理事は僕を含めて与野党の計9人いるが、会派として賛成したということ。結局、自分たちの既得権を守り抜きたいのだろう」

◆周辺の相場 2月は約52万円

物議を醸す宿舎はどんな物件か。東京メトロ有楽町線麹町駅から歩いて3分ほどに立地し、1997年に完成。地上7階、地下1階の鉄筋コンクリート建てで総戸数52戸。昨年11月時点で、51戸が使われている。

駐車場や会議室、応接室を備えており、部屋は75平方メートルの2LDK。家賃は97年の完成時は5万3943円。公務員宿舎家賃の改定や5年ごとの見直しに応じて変動してきた。


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