滋賀県近江八幡市の奥田孝司市議(64)が3月6日、小西励議長に辞職願を提出した。放課後児童クラブで女児に不適切な発言をしたとして、県が奥田議員に口頭で注意していた。奥田議員は「市議会の信頼を傷つけた。けじめをつけることにした」と話した。市議会は8日の本会議で辞職について諮る予定。

 県などによると、奥田市議が支援員として勤務していた市内の放課後児童クラブで「昨年12月、奥田議員が、ふざけて下半身を触ろうとしてきた女児の手をつかみ、触らせた」との報告が今年2月に近江八幡市からあった。

 県の聞き取りに対し、奥田市議は触らせたことを否定した一方、感情的になって「触りたければ、触ればいい」という趣旨の発言をしたことは認めた。県は、不適切な発言として注意したが、主体的にかかわっておらず「わいせつな行為」ではないとし、支援員の認定は取り消さなかった。

 6日に記者会見した奥田市議は改めて故意に触らせたことを否定。発言について「反省している」とした。今後について、支援者と相談するとしながら、議員をいったん辞め、4月にある市議選に立候補し、審判を仰ぎたいとしている。(松浦和夫)

朝日新聞 2023年3月7日 8時09分
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