※2023/03/07 20:30
神戸新聞

 兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)は7日、園内で飼育していた国内最高齢の個体(雄、37歳)が4日未明、老衰のために死んだと発表した。1985年に旧ソ連のハバロフスクから最初に譲り受けた6羽のうち最後に残った1羽だった。人間に換算すると100歳を超えていたという。
 この雄は6羽の中にいた雌と89年にペアとなり、県内の飼育施設で初の繁殖に成功した。以来、2010年まで21年連続で繁殖。飼育の個体としては国内最多の61羽のひなを残し、自然界に放した子孫がさらに繁殖を広げるなど「コウノトリ野生復帰プロジェクトの最大の功労者」とされた。

 昨年2月、加齢から右脚の指が後ろ向きに曲がって立てなくなりギプスを装着。同3月から神戸医療福祉専門学校三田校(三田市)の協力で開発した装具を着けてリハビリを続け、歩けるまでに回復した。だが昨年末、共に国内最高齢だったペアの雌を老衰で亡くした後、脚の状態が悪化した。同公園は「37歳の大往生。愛妻の待つ天国へ旅立ちました。安らかに眠ってください」とコメントした。

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