ニラの生産拡大目指し 農家の負担軽減技術実用化へ 栃木県

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20230314/1090014568.html
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ニラの生産量が全国2位の栃木県は、高齢化が進む農家の負担を減らし生産拡大を目指そうと、
県内の農業機械メーカーと共同でニラの出荷に向けた作業を自動で行う技術の実用化に乗り出しました。

栃木県は、ニラの生産量がおととしおよそ9000トンと高知県に次いで全国2位で、日本一を目指して
生産量の拡大を図っていますが、担い手の高齢化が進み、労働力の確保が課題となっています。
なかでも負担となっているのが泥や余分な葉を落として束ねる「出荷調整」と呼ばれる作業で、
労働時間のおよそ6割を占めるとされています。
この部分を自動で行う機械もありますが、大型で使うには人手がかかり、価格もおよそ500万円と
高価なため、小規模農家が多い県内では普及が難しいということです。

県は、安価で小型の機械を開発することで農家の負担を減らし、作付面積を増やしてもらおうと、
宇都宮大学に委託して研究を進めてきました。
その結果、ベルトコンベヤーに載せたニラに圧縮した空気を吹きかけ、
泥や枯れ葉などを飛ばして落とす技術を確立させ、特許を出願しているということです。
先月には県内の農業機械メーカーと新たに契約を結び、技術の実用化に向けて開発を進めています。

栃木県農政課は、「生産量の増加のためには作業の省力化が欠かせないのでなるべく早い時期の実用化を目指したい」としています。

03/14 15:38