「危機は終わり」、銀行団がファースト・リパブリック支援で-オデオンのボーブ氏

米銀ファースト・リパブリック・バンクの財務安定化に向け複数の大手銀行が同行への計約300億ドル(約4兆円)の預け入れで合意したと伝えられたことについて、オデオン・キャピタルのアナリスト、ディック・ボーブ氏は「銀行危機は終わった」と述べた。

 ボーブ氏はインタビューで「米金融当局に銀行取り付けを止める資金はないが、銀行システム自体にはその資金があり、銀行取り付けをきっぱり止めるために資金を投入する」と語った。
 ファースト・リパブリック・バンクの今回の支援策は、「有意な規模を有する銀行の破綻や『取り付け』を阻止する」のに十分な規模だとの認識を示した。
さらに「銀行の会計を見直す必要があるのは明らかだ」とした上で、「銀行は実態と異なる姿を見せるため会計上のあらゆる機会を利用してきた。銀行が銀行システムへの信頼を壊した」と指摘した。