昆虫エサのマダイ養殖成功 来月出荷へ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/20230317/8000015488.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いのでご注意を

愛媛大学などのグループが昆虫を含んだエサを与えたマダイの養殖に成功し、来月から出荷を始めることになりました。

愛媛大学と地元の水産会社は養殖のエサに使われている魚粉に代わる原料として昆虫に着目し、
去年7月から愛媛県宇和島市沖の生けすでマダイを育てる実証試験を行ってきました。
従来のエサは原料のおよそ半分が魚粉ですが、新たなエサは原料の10%程度にミールワームと呼ばれる幼虫を使用しています。

実験でおよそ8000匹のマダイに昆虫を含むエサを与えたところ従来のエサで育てたものよりも
成長のスピードが速く味も遜色ないことが確認できたということです。
試験に参加した水産会社は重さが1.5キロに育ったマダイを来月から顧客向けに出荷する予定で、
会社によると昆虫を原料にしたエサで養殖した魚を出荷するのは全国で初めてだとしています。

大学などのグループは原料となるミールワームを国内で生産する構想を描いていて、
輸入に依存しない持続可能なエサとしても注目されそうです。
愛媛大学大学院農学研究科の三浦猛教授は、「大規模な実証実験を経てマダイを販売して
初めて取り組みが成功したと言える。養殖に寄与できることは大きな成果だと思う」と話していました。
03/17 19:07