発信元:米国国立がん研究所(NCI)ブログ〜がん研究の動向〜
2021年8月30日   
https://www.cancerit.jp/69986.html

アルコールはさまざまな形でがんのリスクを高める。体内でアルコールが分解される過程で人のがんの原因になる可能性が高い毒素として、いくつかの機関が定めているアセトアルデヒドという化合物が生成される。

アルコールが分解されると、フリーラジカルと呼ばれる活性酸素が発生する。これらの分子はDNAを傷つけ、その遺伝子ががん化する細胞に導く結果に変化をあたえる。

また、アルコールにはがんの予防に必要なさまざまな栄養素を代謝・吸収する能力を低下させるなど、がんを促進する作用を多少有する。また、アルコールは乳がんに関連する性ホルモンであるエストロゲンの血中濃度を高めたり、タバコの煙に含まれる発がん物質を体内に吸収しやすくする。