留学生30万人計画と成長戦略
「開国政権」が開いた「移民国家」への扉(3)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20889?layout=b
そこに誕生したのが安倍政権だった。「30万人計画」は、13年に閣議決定されたアベノミクス「成長戦略」の1つに掲げられた。
すると留学生の数も一気に増え始める。12年末には18万919人だった留学は、7年後の19年末までに34万5791人へと2倍近くにもなった。
ベトナムなどアジア新興国から大量に留学生が受け入れられた結果である。そして「30万人計画」も、20年を待たずに達成された。
いったいどうやって留学生を増やしたのか。
 留学ビザは本来、日本でアルバイトなしに留学生活を送れる経済力のある外国人にしか発給されない。
ただし、この原則を守っていれば、アジア新興国の留学生は増えない。
そのため政府は、原則を無視して留学ビザの大盤振る舞いを始めた。