女児の口ふさぎ「殺すぞ」脅して性的暴行 「通り魔同然で悪質」 元警視庁の巡査部長に有罪 地裁松戸支部
3/21(火) 12:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/62714741c79dce02e2df3219d258f605f0cad746

 千葉県内の集合住宅敷地で13歳未満の女児にわいせつな行為をしたとして、強制性交の罪に問われた警視庁公安部の元巡査部長、小林徳之被告(39)=松戸市=の判決公判が20日、地裁松戸支部で開かれ、本間敏広裁判長は「悪質な犯行」として懲役4年4月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。
 本間裁判長は判決理由で、被告は路上で見かけた面識のない女児の後を追い、エレベーター内で女児の口をふさいで「殺すぞ」と脅して性的暴行したと指摘。「通り魔同然の悪質な犯行」と言及した。
 警察官として国民を守る職責がありながら犯行に及んだとし「強い非難にあたる」と指弾。「被害弁償を済ましていることを考慮しても服役は免れない」と述べた。
 2月27日の論告求刑公判では、女児の母親の意見陳述書を代理人弁護士が朗読。「まだ10年程度しか生きていない娘は、一生苦しみを背負わなければならない。できるなら一生刑務所から出ないでほしい」と述べた。弁護側は「できる限り寛大な判決にされるべき」と求めていた。
 判決によると、昨年5月4日午後3時35分ごろ、県内の集合住宅敷地内に侵入し、県内の13歳未満の女児にわいせつな行為をした。
 警視庁は昨年12月、被告を懲戒免職処分とした。