米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日の記者会見で、イエレン財務長官とレモンド商務長官がそれぞれ中国を訪問するため、中国側と調整していることを明らかにした。カービー氏は「緊張が高まっている時こそ、意思疎通を維持することが重要だ」と述べた。

 米高官の訪中を巡っては、ブリンケン国務長官が2月に予定していたが、直前に米領空に中国の偵察気球が飛来した問題で取りやめとなった。カービー氏は「ブリンケン氏の訪中も延期されただけであり、日程を早く決められるように願っている」と述べた。


 バイデン政権は、対立が深まる米中間の競争が衝突に発展しないように高官級の対話を重視している。バイデン大統領も中国の習近平国家主席との電話協議に意欲をみせているが、カービー氏は「適切な時期に行う」と述べるにとどめた。【ワシントン鈴木一生】

毎日新聞 2023/3/21 09:54(最終更新 3/21 09:54) 367文字
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