本栖湖の外来魚「レイクトラウト」生息状況 県が調査

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20230324/1040019672.html
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去年、富士五湖のひとつ本栖湖で生態系への影響が懸念される外来魚
「レイクトラウト」が釣り上げられたことを受けて、県は生息状況などを調べる現地調査を進めています。

本栖湖では去年11月、繁殖力が強いことなどから生態系への影響が懸念される外来魚
「レイクトラウト」が初めて釣り上げられました。
この魚の生息は、これまで国内では栃木県の中禅寺湖でしか確認されていませんでした。
これを受けて県は、生息状況などを把握する調査を進めていて、24日は担当者が
湖の10か所で仕掛けた網に、レイクトラウトがいるかどうかを確認していました。

県によりますと、調査は去年12月から月に2回ほど行われていて、24日も
9匹が網にかかるなどこれまでに40匹近くが捕獲されているということです。
また、魚の大きさに幅があることからすでに繁殖している可能性もあり、これまでに捕獲された
レイクトラウトの胃の中から、ほかの魚が見つかったケースもあったということです。

本栖湖では25日、春のヒメマス釣りが解禁となりますが、ここ数年、釣り客から
「ヒメマスが釣れない」という声が寄せられ、客足も減りつつあるといいます。
こうしたなか、湖でレイクトラウトが確認されたことを受けて、本栖湖漁業協同組合の伊藤正一組合長は
「以前のようにヒメマスが多く釣れるようになるのか心配です」と話していました。

県は引き続き本栖湖での生息状況やほかの魚への影響について調べるほか、
レイクトラウトを放すことなどがないよう呼びかけています。
県水産技術センターの近藤隆所長は「捕獲調査を続けて生態の解明を目指すとともに、
外部に魚を広げないための対策を進めていきたい」と話していました。

03/24 15:43