ジェンダースタディーズやシャカイガク(笑)が前提としている「人間なるものはタブララサ(白紙の石版)である」というテーゼそのものが、科学的にそもそも間違い

たしかに人間の趣味や嗜好、興味関心、さまざまな能力は、その個人が置かれる環境によって影響を受けるにしても、それと同じくらい、あるいはそれ以上に生物学的な要因によっても影響を受ける

たとえば男の発達障害率は女と比べて数倍多く、そして発達障害者は心の哲学や心理学でいうところの「心の理論」を十分に持たないとされるが、これは男一般が女より共感性に低いとされることとちょうど符号する

同様に電車や兵器のような無機物に関心を持つのは男の子であり、同じ無機物でも女の子は人形のような人間に近いものに興味を抱くとされるように、興味関心でも男女差は明確に存在する
事実、男女平等が進んだ北欧諸国では、女が教育学や心理学のような人間に関わるキャリアを人文系のキャリア選択してstem系のキャリアを選択しないので、結果的に理数系の男女格差が開いてしまうというパラドックスが起きている

人間の興味関心、趣味嗜好の方向性には生物学的な性差が存在するのであり、それらをすべて「刷り込み」でしかないと称して、逆の形で「刷り込み」を行おうとする試みは結局全て失敗するだろう