NHK
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230423/7000057053.html
04月23日 21時12分

現職に新人が挑んだ夕張市長選挙は、無所属で、自民党夕張支部と立憲民主党が推薦した現職の厚谷司氏が2回目の当選を果たしました。

厚谷氏は、夕張市出身の57歳。
市の職員を経て、2011年(平成23年)から市議会議員を2期務め、前回・4年前の市長選挙に立候補して初当選しました。
今回の夕張市長選挙は、自民党夕張支部と立憲民主党が推薦した現職の厚谷氏に、新人で市の元市民課長の佐藤学氏が挑む構図となりました。
選挙戦で、厚谷氏は、市が「財政再生計画」に基づいて国に返済してきた「再生振替特例債」の償還が4年後に終わるのを見据えて、医療や福祉など縮小されてきた市民サービスの充実に向け、取り組みを進めると訴えました。
そして、推薦を受けた自民党や立憲民主党の支持層、それに無党派層からも幅広い支持を集め、2回目の当選を果たしました。

【NHK出口調査では】
NHKは23日、夕張市長選挙で有権者の投票行動や政治意識を探るため、出口調査を行いました。
調査は市内12の投票所で投票を終えた有権者1005人を対象に行い、72.5%にあたる729人から回答を得ました。
一方、22日までに有権者のおよそ24%が期日前投票を済ませていますが、これらの方々は調査結果に含まれていません。

《支持政党》
夕張市長選挙の出口調査では、投票した人に、ふだん支持している政党について尋ねました。
▼自民党が29%、▼立憲民主党が11%、▼日本維新の会が2%、▼公明党が6%、▼共産党が4%、▼れいわ新選組が1%、▼特に支持している政党はない、いわゆる無党派層が44%でした。
無所属で現職の厚谷さんは、▼自民党の支持層の60%あまり、▼立憲民主党の支持層の50%台半ば、▼公明党の支持層の50%台後半、▼共産党の支持層の40%台半ば、▼特に支持している政党はない、いわゆる無党派層の50%あまりから支持を得ました。
無所属で新人の佐藤さんは、▼自民党の支持層の30%台後半、▼立憲民主党の支持層の40%台半ば、▼公明党の支持層の40%あまり、▼共産党の支持層の50%台半ば、▼無党派層の40%台後半から支持を得ました。

《年代別》
夕張市長選挙の出口調査では、年代別に見ますと、▼10代と20代の50%台半ばが無所属で新人の佐藤さん、40%台半ばが無所属の現職の厚谷さんに投票しています。
▼30代のおよそ60%が佐藤さん、およそ40%が厚谷さんに投票しています。
▼40代の50%台半ばが厚谷さん、40%台半ばが佐藤さんに投票しています。
▼50代の50%台半ばが厚谷さん、40%台半ばが佐藤さんに投票しています。
▼60代の50%あまりが佐藤さん、40%台後半が厚谷さんに投票しています。
▼70歳以上の50%台後半が厚谷さん、40%あまりが佐藤さんに投票しています。

《男女別》
夕張市長選挙の出口調査では、男女別に見ますと、▼男性の50%台半ばが無所属で現職の厚谷さん、40%台半ばが無所属で新人の佐藤さんに投票しています。
▼女性の50%台半ばが厚谷さん、40%台半ばが佐藤さんに投票しています。

《厚谷市政の評価》
夕張市長選挙の出口調査では、厚谷市政の評価について尋ねました。
▼「大いに評価する」が18%、▼「ある程度評価する」が52%、▼「あまり評価しない」が23%、▼「全く評価しない」が7%でした。

《投票で重視したこと》
夕張市長選挙の出口調査では投票で重視したことについて尋ねました。
▼「人柄・イメージ」が44%、▼「政策・公約」が33%、▼「経歴・実績」が18%、▼「政党・団体の支援」が5%でした。

《期待する政策》
夕張市長選挙の出口調査では期待する政策について尋ねました。
▼「医療・福祉の充実」が34%、▼「市街地の活性化」が20%、▼「財政の健全化」が16%、▼「地域交通の充実」が14%、▼「教育・子育て支援」が13%、▼「観光振興」が3%でした。

《前回市長選投票先》
夕張市長選挙の出口調査では、前回の市長選挙で厚谷さんに投票したと答えた人のうち、▼およそ60%が今回も厚谷さんに投票したと答えました。
▼今回、佐藤さんに投票したと答えた人は30%台後半でした。