0001蚤の市 ★
2023/04/28(金) 08:26:30.87ID:kFkgrTZC9「皆が旅行したいという気持ちを秘めている」。アメリカン航空のロバート・イソム最高経営責任者(CEO)は27日の決算発表で、旅客需要の高まりを強調した。23年1-3月期の売上高は前年同期比37%増の121億8900万ドル。最終損益は1000万ドルの黒字(前年同期は16億3500万ドルの赤字)だった。1-3月期としては新型コロナウイルスの感染拡大前の19年以来、初めて黒字を確保した。
1-3月期の売上高はユナイテッド航空は前年同期比51%増、デルタは36%増となった。最終損益は両社とも赤字だったが、赤字幅は前年同期から大きく縮小した。年間を通して1-3月期は相対的に需要が少ないが、値上げなどでコスト負担を吸収しやすくなっている。
好調な売上高をけん引しているのは、モノよりも体験を楽しむコト消費への需要だ。新型コロナ下で海外などへの渡航が制限されていた分、旅行やレジャーにお金を使う消費者が目立つ。ユナイテッドの国際線全体の売上高は37億8900万ドルで、前年同期の2倍となった。特にアジアなど太平洋路線の回復が目立つ。
カードの利用状況からも、旅行需要の好調ぶりはうかがえる。クレジットカード大手の米ビザが25日発表した23年1-3月期決算は、国境をまたぐ取引額(欧州を除く)が32%増加し、業績を押し上げた。アメリカン・エキスプレスも旅行需要の伸びが大きく、国際カード事業における旅行・娯楽の取引高が1-3月期に前年同期比で58%増加した。
夏の旅行者が増える「かき入れ時」にむけた予約も順調だ。デルタのエド・バスティアンCEOは13日の決算説明会で「予約状況からみて、今年の夏の強い需要に自信を持っている」と語った。航空大手3社は23年4-6月期に最終損益でそろって黒字を見込んでいる。
一方、金融不安の高まりで景気減速が強まれば、消費者が旅行を手控える可能性もある。ユナイテッドのスコット・カービーCEOは19日の決算説明会で「シリコンバレーバンクの破綻後はビジネス需要が2週間低迷した」と語った。
日本経済新聞 2023年4月28日 6:58 (2023年4月28日 7:48更新)
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