ことさら筋力トレーニングに“励む”50歳以上の消防職員たち。
額から滴る汗…、
引き締まった上腕二頭筋…。

「弥彦消防署長です…」
「予防課長補佐という役職になります…」

新潟県の燕と弥彦の消防本部に勤めている、管理職や消防署の小隊長のみなさんが中心です。

普段現場には出ない管理職が、どうして体にむち打ち、体を鍛えなければいけないのでしょうか?

そのわけは、公務員の「定年延長」にありました。

2032年度からは、公務員の定年が65歳になります。
燕・弥彦の消防本部には50歳以上の職員が46人いますが、役職には定年があり、60歳を超えてから改めて現場に出る可能性が出てくることから、計画的にトレーニングを始めているんだそうです。

弥彦消防署署長の治田仁さん(56歳)は、普段からランニングはしているそうですが、筋トレは ―キツそうですね!

【弥彦消防署 治田仁署長】
「中年太りなんでしょうかね。カロリーがオーバーしているということで肥満度がちょっと…。かなり体力が、筋力的に落ちているということを痛感した」

日頃50人の署員を束ねている燕消防署署長の澤口英明さん(56歳)も、若い人に負けるわけにはいきません!
趣味の山登りで鍛えた体力で、60歳以降のキャリアにも自信を覗かせます。

【燕消防署 澤口英明署長】
「今でも全然現場へ行ける自信はありますし、60歳で救助隊に戻ろうかと思っています」

専門スタッフから運動指導や健康指導を受けながらのトレーニングで、来たるべき定年延長に向けて備えていくということです。


BSN 2023年5月10日(水) 19:48
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bsn/479003?display=1