大阪府は13日、多目的施設「大阪府立障がい者交流促進センター」(堺市南区)の温水プールで12日午後、利用者の80代男性が沈んでいるのが見つかり、13日に搬送先の病院で死亡したと発表した。監視員が2人いたが気付かず、記者会見した府の担当者は「重く受け止める」と謝罪した。

施設は公益財団法人フィットネス21事業団(大阪市東淀川区)が指定管理者として運営。府と事業団によると、25メートルプールの歩行者レーンで男性が沈んでいるのを、隣のレーンで泳いでいた利用者が発見した。男性は救急搬送されたが、13日午後に死亡した。

当時は16人がプールを利用し、プールサイドに非常勤の監視員が2人いた。いずれも監視とともに館内放送などの業務を行い、男性が沈んでいるのに気付いていなかった。施設の浅井宏純所長は「人数や役割分担を再検討する必要がある」と述べ、監視マニュアルを見直す考えを示した。

2023/5/13 22:43 産経WEST
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