0001蚤の市 ★
2023/05/17(水) 14:18:36.91ID:pSrBFOJ69保育施設に通う子どもの持ち物を減らし、持参する保護者の負担を減らそうと、業者が紙おむつなどを施設に配送して園児が使うサブスクリプション(定額利用)サービスの導入が広がっている。県内で私立21園が利用するサブスクサービス「手ぶら登園」を提供する子育てサポート事業のベビージョブ(大阪市)の担当者は「県内では徐々に導入園が増えている。今後も拡大していく」と話す。
紙おむつに食事用エプロン、着替えなどと登園時の持ち物は多い。多くの保育施設で保護者は紙おむつにペンで子どもの名前を書き、必要な分を持ち込む。サブスクサービスは保護者や施設と契約を結んだ業者が施設に紙おむつを届け、施設が業者に発注し補充する仕組みだ。保護者は記入の手間を省け、持ち物を少なくできるほか、持参し忘れも防げる。保育士は園児ごとにおむつを管理する作業の負担を減らせる。
幼保連携型認定こども園「ながらこどもの森」(岐阜市福田町)は一昨年10月から「手ぶら登園」を試行的に取り入れ、昨年4月に本格導入した。紙おむつとお尻ふきを定額で使えるサービスで、3歳未満児約50人のうち9人が利用。1日の保育の利用時間が長く、土曜日も通う家庭の申し込みが多いという。
同園では紙おむつに名前の記入を求めておらず、その煩わしさはなかったが、過去には持ち物が多いため、園の駐車場に止めた車に自身のかばんを置いたままにした保護者が車上狙いの被害に遭ったことがあった。現在は防犯カメラを設置し被害はないが、園を運営する社会福祉法人堂角舎の脇淵徹映理事長は「登園時の荷物は少ないほどいい。子どもと手をつなぎ、かかりきりになれる」と語る。
2歳児クラスに娘を通わせる男性(32)=岐阜市=は入園時に申し込んだ。夫婦で交代で送迎しているが、翌日に何枚のおむつが必要か相手への伝え忘れもない。「おむつの心配をしなくていい。小さなストレスをなくせる」と喜ぶ。
ベビージョブによると、「手ぶら登園」は日用品大手ユニ・チャーム(東京)と協業し、2019年7月から提供を開始した。4月末時点で、全47都道府県の約3500施設が導入する。利用料は紙おむつのブランドで異なり、月額2508円か3278円のいずれか。公共交通機関を使い子どもを送迎する保護者の多い地域に導入事例は多い。同社の担当者は「最近は私立だけでなく、公立の利用も増えている」と語る。
県内では、他にも商社「ブリッジウェル」(東京都)が提供する紙おむつなどのサブスクサービス「ミラフィールビズ」を公私立の保育施設が導入している。
また岐阜市は本年度中に市立園へのサービス導入を検討している。
岐阜新聞 2023年5月17日 08:16
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/232097