東京でアパート暮らし「盗聴されている」
異変が起きた。
家族が青木容疑者の携帯電話にかけても出ない。
折り返しの連絡もない。
心配した両親は車で急ぎ上京した。
姿を現した青木容疑者には生気が感じられなかった。
「顔面蒼白(そうはく)で目もうつろだった」。そう振り返る母親は、
今回の事件の動機と同じ言葉を耳にする。
 
 「大学でみんなに『ぼっち』とばかにされている」

 異変はそれだけではなかった。
住んでいたアパート1階の部屋に入る際、
青木容疑者は「ここは盗聴されているから気を付けて」と言った。
聞くと、盗聴を恐れて携帯電話の電源も切っており
「部屋の隅に監視カメラがある」。
だが、両親にはカメラがあるようには見えなかった。
両親は青木容疑者を実家に連れて帰った。

 両親は病院の受診を勧めたが、青木容疑者は「俺は正常だ」と拒否した。

「ぼっち」とばかにされている 事件までに少なくとも2回、不満あらわに
 昨年夏、青木容疑者が営む中野市内のジェラート店で、
仕事を手伝っていた人について「ぼっちぼっちと俺のことをばかにしていた」と
怒りをあらわにしたことがあった。
その人は「そんなこと思っているわけもないし、言ったこともない」と説明した。

 さらに昨年、ある男性がジェラート店内の写真を店員の許可を得て撮影していたところ、
青木容疑者が後から店に入ってきたことがあった。
男性が愛想よく笑ってあいさつすると、青木容疑者は
「出てけ」と威圧するような態度を取り、周囲が制止した。

 父親は「笑顔の人がいると、にやついて見えるのか、
ばかにされていると感じてしまうところがあった」と話す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eb340179838b30e5ffffcf5f79c87653648b1b40