■ 外国人人口は300万人の大台突破が目前

 【外国人人口の変動】
<コロナ禍で減少も再び増加>
 先程は他統計との比較のため年初(1月1日)時点の数値を示したが、以下では10月1日時点の数値を確認する。10月1日時点の数値は、一般的に年データとして用いられるほか、より直近(2022年10月1日時点)の動向を把握できるためだ。

 外国人人口は2008年の174.4万人をピークとして、リーマン・ショックや東日本大震災の影響で2012年に157.0万人まで落ち込んだものの、その後に増加へ転じた。2017年から2019年に年間20万人を超えるペースで増加が続き、2019年に266.9万人へ達した。

 だが、コロナ禍の影響により増勢が鈍り、2020年には前年差で+7.8万人増加の274.7万人にとどまった。2021年には272.2万人、前年差で▲2.5万人と小幅ながら9年ぶりに減少した。月次データ等を見ると、外国人人口はコロナ禍直後しばらく出入国制限により膠着したが、2021年に入り徐々に帰国する動きが膨らんだ。

 しかし、2022年に入り、感染拡大下でも緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発動が見送られ、国内外の水際対策が段階的に緩和されたため、外国人人口は急速に増加している。

 2022年の外国人人口は291.6万人、前年差で+19.4万人の大幅増加となった。人口推計の月次ベースで見れば、最新の2022年12月1日時点で295.9万人まで膨らみ、300万人突破目前だ。

 なお、在留外国人数で見れば、2022年末時点で前年末を31.5万人上回る307.5万人となり、既に大台へ達している。

■ 「技能実習」の代わりに増えている在留資格

 【外国人人口変動の内訳】
<社会増減の影響大>
 近年の外国人人口の変動について、内訳動向からその背景や特徴を整理してみよう。住民基本台帳に基づき外国人住民の増減を要因分解すれば、自然増減よりも社会増減の影響が大きいことが分かる。

 コロナ禍前までは、国外への転出よりも国外からの転入が大きく、社会増が続いた。コロナ禍後は転出超により社会減が生じたが、足元では再び転入超、社会増へ戻ったとみられる。

全文はソースで

https://news.yahoo.co.jp/articles/e027beb1e6384472c49b4017a9f8dcc539811013?page=2