※6/6(火) 8:00配信
朝日新聞デジタル

 北海道内各地で、人間の生活圏に出没するヒグマの増加が懸念されている。先月には、幌加内町の朱鞠内湖畔で釣り人が襲われて死亡。札幌市や室蘭市など都市部でも住宅の近くで目撃情報が相次ぎ、通報件数はここ5年間で最多のペースとなっている。道も今年から、冬眠中の捕殺を条件付きで認めるなど対策を強めている。

 道警のまとめによると、今年は道内全体で567件(5月24日時点)の出没通報が寄せられている(フンや足跡を含む)。同時期で比較すると、2019年は257件、20年は272件、21年は323件、22年は422件だった。アライグマを見間違えての通報などもあり、警戒心の高まりによる増加も否定できないが、令和に入ってからは、毎年、増え続けている。

 その要因となっているのが、ヒグマの増加だ。

 道によると、道内のヒグマの生息数は90年度、約5200頭だったが、20年度は約1万1700頭(いずれも推計値)。捕獲が比較的容易な残雪期に実施していた「春グマ駆除」が90年3月に廃止されて以降、2倍以上に増加したとみられている。

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