ロシアが戦術核兵器を同盟国ベラルーシに配備すると決定した問題で、プーチン露大統領は9日、ベラルーシ国内の核貯蔵施設の準備が7月7~8日に整うとし、その直後に核兵器の配備作業を始める方針を示した。露南部ソチで行われたルカシェンコ・ベラルーシ大統領との会談での発言をタス通信が伝えた。

ロシアは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国やウクライナに接するベラルーシに核を配備し、欧米を威圧してウクライナ支援を躊躇(ちゅうちょ)させる思惑だとみられる。欧米諸国や日本は、緊張を高める無責任な行為だとしてロシアの動きを非難している。

プーチン氏は3月下旬、ベラルーシに核兵器を配備すると表明し、7月1日までに核兵器の貯蔵施設を建設するとしていた。ショイグ露国防相は5月、「核兵器の管理と使用に関する決定権はロシア側に残る」と述べ、ベラルーシへの戦術核配備は核拡散防止条約(NPT)に違反しないと主張した。

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