ロシアの独立系メディア「フォンタンカ」は28日、プーチン政権に対し反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏とみられる人物が、第2の都市サンクトペテルブルクにある同氏事務所に26日と28日に滞在していたと伝えた。複数の関係者の話としている。プリゴジン氏に対する捜査は27日に終結した。

 仲裁に入ったベラルーシのルカシェンコ大統領によると、プリゴジン氏は24日、電話で「モスクワに行く」と主張。ルカシェンコ氏は「途中で虫けらのようにつぶされる」と思いとどまるよう説得した上で、亡命受け入れを約束した。これを受けてプリゴジン氏はプーチン政権側と反乱部隊撤退で合意。ルカシェンコ氏は27日、「きょうベラルーシにいる」とプリゴジン氏の入国を確認したが、同氏のビジネスジェット機が不審な動きを見せた。
 このビジネスジェット機は27日、反乱があったロシア南部からベラルーシの首都ミンスクに入ったものの、その日のうちにロシアへ戻った。これより先、反乱終結後の25日もロシア南部からサンクトペテルブルクに飛んでおり、プリゴジン氏が一時滞在した可能性が指摘されている。

時事通信 2023年06月29日15時48分
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