※6/30(金) 19:48配信
読売新聞オンライン

 富士山で「噴火の空白期間」とされてきた5050~3900年前の1000年余りに、噴火が少なくとも6回発生していたとみられることを、東京大と山梨県富士山科学研究所のチームが発表した。チームの東大大気海洋研究所の横山祐典教授(地球システム学)は「過去の噴火活動が明らかになることは、今後の防災計画の策定などに役立つ」と話している。

 富士山では約300年前の宝永噴火(1707年)以降、噴火が発生していない。ただ、約5600年前まで遡ると約180回発生しており、平均で30年に1回程度と高い頻度。防災面からも過去の噴火時期のデータの蓄積は重要となる。

 チームは、陸上よりも噴火の痕跡が失われにくい湖の中の地層に着目し、富士山の北東にあり、偏西風の影響で火山灰などが多く降る山中湖の底で1998年に採取、保管されていた火山灰などの堆積(たいせき)物を、東大が所有する測定器で分析した。その結果、微量な放射線を出す炭素による年代測定で、過去8000年間で少なくとも29回の噴火があり、うち「空白期間」とされてきた1000年余りの間も、6回起きていた可能性があることがわかった。

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