毎日新聞 7/27(木) 3:02

米連邦準備制度理事会(FRB)本部=米ワシントンで
 米連邦準備制度理事会(FRB)は26日、政策金利を0・25%引き上げると決めた。2会合ぶりの利上げで、政策金利の誘導目標は5・25~5・5%になる。FRBは前回6月会合で、金融引き締めの効果を見極めるため11会合ぶりに政策金利を据え置いたが、パウエル議長らは7月会合以降の追加利上げを強く示唆していた。機動的な利上げで、物価上昇(インフレ)の再加速を防ぐ。

 米国の6月の消費者物価指数は前年同月比3・0%上昇で、直近のピークだった2022年6月(9・1%上昇)から12カ月連続で鈍化。FRBが目標とする2%に近づきつつある。

 ただ、インフレ鈍化は原油価格の下落に伴うエネルギー価格の低下が主因。人手不足を背景にした賃金高騰などサービス価格の上昇は続いているため、追加の引き締めが必要と判断したとみられる。

 FRBは6月会合で、22年3月に始めた今回の利上げ局面で初めて利上げを見送った。急ピッチの金融引き締めの効果と景気への影響を見極めるためだ。

 一方で、パウエル議長は会合後の記者会見で「ほぼ全ての参加者が年内にいくらかの追加利上げが適切になると予測している」と強調。市場では、7月会合で追加利上げするとの見方が支配的になっていた。

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