2013年7月に山口県周南市の山間部で発生した5人殺害放火事件について、かつて取材した。
紆余曲折あり、取材の記録は『つけびの村』(晶文社)という書籍として2019年に刊行され、さらに今年3月、追加取材のうえ、文庫版(小学館)も出た。

事件は、関東からUターンした当時60代の男が起こした。年老いた両親を看取ったのち、ひとりで暮らしていたその男は
人口わずか12人の集落の一員だった。草刈りや祭りの手伝いなど集落の作業には参加せず、近隣との交流を断っていたという。
所持金が底をつきかけたとき、突如5人を殺害し、そのうち2軒の家に火を放ったのだった。

「つけびして 煙喜ぶ 田舎者」

事件発生時から姿を消していた男の家の窓ガラスには、そんな不穏な川柳が貼られていたことから、犯行予告かと騒がれた。
くわえて、田舎の集落で一晩のうちに村人が立て続けに殺害されたという事件の内容が
1938年に岡山県で起こった津山三十人殺しを連想させるためか “平成の八つ墓村” などと呼ばれたりもした。

続きはwebゲンロン 2023年7月26日配信
https://www.genron-alpha.com/article20230726_01/

別ソース
10年たった。もう笑ってほしい 周南5人殺害、集落の変化
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a6ee55e8f72ef4d6217ac5c31e5ee96116fa772