成田国際空港会社(NAA)は6月の国際線旅客数が前年同月比2.9倍の202万人となり、2020年2月以来初めて200万人を突破したと発表した。中国線の回復が遅れているが、韓国や台湾、香港など近距離アジア線が好調という。

外国人旅客数は同7.9倍の132万人となり、コロナ禍前の19年同月と比べて87%まで回復した。日本人旅客数も前年同月比2.3倍の42万人となり、客足が戻ってきている。旅客便発着回数は2カ月連続で1万回を超えている。

国内線はコロナの5類移行後も好調に推移し、旅客数が59万人、発着回数が3969回だった。いずれも前年同月を上回り、19年同月と比べると旅客数が94%、発着回数が90%の水準となっている。

国際航空貨物量は前年同月比24%減の15万トンだった。半導体等製造装置の輸出が落ち込み、魚介類やプラスチックの輸入が低調だったという。貨物便発着回数も2549回と同33%減だった。

一方、2023年上期1?6月の国際線旅客数は、前年同期比4.4倍の1114万人となり、コロナ禍後初めて1000万人を突破した。外国人旅客数が同10.5倍の722万人で、19年上期の8割まで回復している。

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