● コロナ禍が落ち着き、解放モード! 編集部独自に水質格付け

 4年ぶりに行動制限のない海水浴シーズンがやってきた。2020年からコロナ禍で外出を控える状況が続いてきたが、今年の人出はかなり回復してきていて、久々に海へ遊びに行こうという人も多いだろう。

ただ、久しぶりの海のレジャーには注意も必要だ。海上保安庁によると、2022年7~8月に、海水浴場で遊泳中に溺れるなどの事故に遭った人は48人、そのうち18人が死亡・行方不明となっている。今年も水の事故は多く報道されているので、十分注意しよう。

 海水浴シーズンに合わせて、環境省は、全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む。以下、海水浴場と表記する)の水質調査を行っている。そのデータを基に、ダイヤモンド編集部が独自に水質の格付けを実施した。

 今回の「水がきれいな海水浴場ランキング」の対象は、水質格付けが最高位の「AA」だった444カ所の海水浴場で、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)が低い(=きれいな)順に海水浴場をランキングした。なお、格付けは5段階で、適(AA、A)、可(B、C)、不適の5種類で格付けされている(詳細は、ランキングの最後に付けた注を参照)。

 前述の通り、ランキングの中には一部、川、湖沼の水浴場も含まれているので、海のない自治体に住む人もぜひチェックしてみてほしい。

● 意外に強い東京都 1位に3カ所ランクイン

 CODが0.5mg/リットル未満で、全国で最も水質がきれいな海水浴場に選ばれたのは5カ所あった。東京都が3カ所、静岡県が1カ所、沖縄県が1カ所だ。

 まず東京都の三つの海水浴場を詳しく見てみよう。

 神津島村の前浜は、東京都心から南へ約180キロに位置する神津島にあり、約800メートルの白砂が続くのが特徴的だ。民宿が集中する中心部から近いが、8月以外はライフセーバーがいないため、利用には注意が必要だ。

 八丈町の底土(そこど)は、都心からは約290キロ南に位置する八丈島にある。八丈島のビーチは岩場が多いが、ここは島内唯一の人工砂浜で、毎年夏季シーズンには多くの人が訪れるという。

 新島村の泊浜は、東京から約160キロ離れた人口2500人の新島の南西に位置する式根島にあるビーチだ。岩に囲まれた入り江が特徴で、映画に出てくるようなプライベートビーチの雰囲気漂う海水浴場だ。ただし、7月8日から新島と式根島をつなぐ連絡船に利用制限がかかっているため、観光で行く際はアクセス方法を事前に確認してほしい(新島村HP https://www.niijima.com/index.html)。

 1位には静岡県・沼津市の井田もランクインした。井田が面する駿河湾は水質がきれいになる要因が複数重なっていて、駿河湾の水域にある海水浴場は今回のランキング(全444カ所・完全版)に27カ所ランクインしている。駿河湾は水深が深く、流れ込む富士山由来の河川の水質がきれいな上、駿河湾は湾ではあるが外洋に対して開けていて、水がよどまないことなどが有利に働いているという。

 また同率1位にランクインした沖縄県・渡嘉敷村の阿波連ビーチは、那覇から西に30キロほどの地点に位置する渡嘉敷島にある。全長800メートル、真っ白でサラサラとした砂浜で、沖合はサンゴが多く、熱帯魚もいる人気の海水浴場だ。

全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ec068ad5dcd8b1abd247328df4c54364c8acf8a
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ec068ad5dcd8b1abd247328df4c54364c8acf8a/images/000