新潮社のウェブサイトに掲載された記事で名誉を傷つけられたとして、外食大手「コロワイド」が、執筆した会計評論家の細野祐二氏と新潮社に計550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(坂本三郎裁判長)は9日、名誉毀損を認め、計440万円の支払いと記事の一部削除を命じた。

判決によると、令和2年7月、「デイリー新潮」に、コロワイドが最低427億円の連結債務超過状態にあり、監査法人に抵抗したなどとする記事が掲載された。坂本裁判長は「経営状態が危機的状態にあり、不公正な行動をする企業であるとの印象を与える」とし、名誉回復のため、関係部分の削除命令が必要と判断した。

デイリー新潮編集部は取材に「承服できない。判決文を精査した上で控訴を検討する」とコメントした。

産経新聞 2023/8/9 19:36
https://www.sankei.com/article/20230809-DE6WN5FFKRN7PNGZTRHDTN3C5Q/