◇日大アメフト部薬物事件

 日大アメリカンフットボール部の3年生部員(21)が寮で覚醒剤と大麻を所持していた容疑で逮捕された事件で、同大の林真理子理事長らが8日、東京都千代田区の大学本部で記者会見を開き、一連の問題について説明した。

  8日の日大の会見は、競技スポーツを担当する沢田康広副学長が主に質問に答えた。大学側の対応に問題がなかったという姿勢を崩さず、ぶぜんとした表情でキレたように答えたり、半笑いを見せたりする場面もあった。その対応は世間を納得させられるものでは到底なかった。

 (1)保護者への対応 昨年10月29日にアメフト部の保護者会が終了後、保護者から「大麻を使用していないか調査してほしい」と依頼があった。部は部員全員にヒアリングし、大麻を使用した事実は確認されなかった。その後、11月下旬に1人が「7月ごろに大麻と思われるものを吸った」と部の幹部に申告した。ただ立証は困難とし、厳重注意で済ませた。こうした事実があったことを保護者には知らせていなかった。

 (2)植物細片を保管 報道陣の多くが疑念を持ったのは、7月6日に学生寮で見つかった植物細片を警察に提出することなく、沢田氏が18日まで日大本部で保管していたことだ。発見時に「大麻のカスかもしれないなと思った」と違法薬物の可能性があることは認識していた。

 元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「大麻かどうか分からなくても、疑わしい物が出てきたらその日のうちに警察に提出するべき」と指摘。沢田氏が違法薬物の疑いがあると認識して持ち帰り、所持していた場合には、大麻取締法違反(所持)などに問われる可能性もあるという。

 (3)「自首させたい」 沢田氏は「(大麻が発見された場合は)学生に反省をさせて、自首をさせたいと考えていた」と語った。だが、大麻の所持は刑事罰に問われる罪だ。「自首を求めるのは大学がやることではないのでは」と質問も飛んだが、「我々は捜査機関ではない。教育的配慮が必要」と無理のある説明をした。

 捜査機関ではないとしながら、警察に「大学で徹底的な調査をさせてほしい」と申し出ていたのは大学側だ。さらに徹底的とは言いつつも、調査は学生の授業やテストを優先。荷物検査も任意で「強制的に見ることはしない」(沢田氏)という“甘々”な内容だった。

 亀井氏は「自首を待つということは犯人が誰か分かっているということ。犯人隠避罪に問われる可能性もある」と説明。さらに「警察に提出までの間、学生に“黙っておけ”などと指示していたら証拠隠滅罪のおそれもある」とし、「学生のためを思ってということより、薬物系はまずは捜査機関に提供するのが当然だ」とした。

 ≪危機管理学部、非常勤講師兼任 学生から好評≫ 沢田副学長は日大法学部を卒業し、同大大学院で法学研究科博士前期課程を修了。その後、東京地方検察庁総務部副部長や、宇都宮地方検察庁次席検事を歴任。18年4月より同大法学部で教授を務め、20年4月からは危機管理学部で非常勤講師も兼任している。学外では、21年4月より東京都港区建築審査会の委員を務めている。真面目に講義を行うタイプで、学生からは好評だという。

8/9(水) 9:24 スポニチアネックス
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed35d6dd652617c80fe4122d92672400a47e01fa

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