セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の大型ショッピングセンター「アリオ仙台泉」(仙台市泉区)が2024年1月末にも閉店することが23日、分かった。セブン&アイHDは地方の不採算店を中心に傘下の総合スーパー・イトーヨーカ堂の事業を縮小する方針を表明しており、ヨーカ堂を前身とするアリオ仙台泉も閉店対象となったとみられる。

 セブン&アイHDの広報担当者は同日、取材に対し「閉店の方向で関係者と協議している。正式に決まり次第、店頭に時期などを掲示したい」と述べた。関係者によると、今年5月ごろから閉店に向けた説明が取引先などにあったという。

 アリオ仙台泉は1992年開業のイトーヨーカドー仙台泉店が前身。営業不振で一時は閉店が検討されたが、東日本大震災後の業績回復を経て2013年4月、全国15店目の「アリオ」としてリニューアルオープンした。

 店舗は地上5階、地下1階で、イトーヨーカドーの食品売り場などのほか、テナントとして多数の専門店が入居していた。閉店の協議に至った背景には、新型コロナウイルス禍などによる業績不振もあったとみられる。

 セブン&アイHDは今年3月、イトーヨーカ堂の経営合理化策として、不採算店を中心に国内店舗を2割超削減し、首都圏に集約する方針を示していた。

河北新報 2023年8月23日 19:02
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