パナHD、貼る太陽電池に参入 窓ガラス向け28年までに
2023年8月31日 11:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF283PB0Y3A820C2000000/


パナソニックホールディングス(HD)は31日、次世代太陽電池の本命とされる「ペロブスカイト型太陽電池」事業に2028年までに参入すると発表した。自社開発した発電効率が世界2位のペロブスカイト型太陽電池と、住宅の建材を組み合わせ「発電するガラス」としての用途を開拓する。将来は数百億円の事業に育成を目指す。

神奈川県藤沢市の新興住宅地で31日、モデルハウスのバルコニー側面部のガラスにペロブスカイト型太陽電池を組み込む実証実験を始めた。14年に同電池の開発を始めたパナソニックHDは、800平方センチメートル以上の実用サイズでの発電効率が17.9%と、7月に中国の極電光能(18.6%)に抜かれるまで世界首位だった。

開発担当者は「世界最高レベルの発電効率をアピールしていきたい。オフィスの窓や商店街のアーケードの天窓など、世の中のガラスが使われているところならば、全てが市場になり得る」と話す。

ペロブスカイト型太陽電池はフィルム状に成形する「曲がる太陽電池」として知られるが、パナソニックHDはインクジェットプリンターの応用で電池をガラス表面に均一に塗る技術に強みをもつ。厚さ1マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル以下の太陽電池の層を2枚のガラスに挟んで利用する。


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