「ひき逃げされた」とうその110番をしたなどとして、警視庁蒲田署は31日までに、偽計業務妨害と詐欺の疑いで、日本原燃社員、相馬諒容疑者(30)=青森県三沢市緑町=を逮捕した。容疑を認め、「米国出張に行きたくなかった」と話しているという。

 逮捕容疑は4月26日午前7時40分ごろ、東京都大田区蒲田で「原付きバイクにひき逃げされた」とうその110番をし、交通事故の捜査をさせるなど警察の業務を妨害した上、日当と交通費の計1万429円をだまし取った疑い。
 同署によると、相馬容疑者は同月25日に上京。米国出張のため、羽田空港に向かう途中、路上からうその通報をした。
 同署が防犯カメラの映像を調べたところ、バイクが現場を通った事実はないことが判明。足腰の痛みを訴え病院に搬送されたが外傷はなく、詳しく調べたところ、通報が虚偽だと認めた。
 同容疑者は、通報時に同署の聴取に応じたことで都の条例で日当と交通費が支給されたことについて、「悪いとは思いながら受け取ってしまった」と話している。

時事通信 2023年08月31日20時08分
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