CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、乳幼児における新型コロナウイルスワクチンの有効性について「重症化抑制に効果がある」という結果を発表しました。この内容について、武井医師に伺いました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

CDCが発表した内容とは?
編集部:
CDCが示した、新型コロナウイルスワクチンの乳幼児への有効性について教えてください。

武井先生:
CDCの研究チームは、モデルナ製とファイザー製のワクチンに、乳幼児の重症化を防ぐ効果があるかどうかを調べました。

調査はモデルナ製を対象としたものと、ファイザー/ビオンテック製を対象としたものに分けて実施され、モデルナ製の調査では生後6カ月〜5歳の9万人以上、ファイザー製の調査では生後6カ月〜4歳の約8万1000人がそれぞれ対象となりました。

ワクチン未接種の乳幼児の陽性率は、モデルナ製の調査で5.5%、ファイザー製の調査で5.9%でした。

どちらかのワクチンを1回だけ接種した部分接種のみの乳幼児では、陽性率はわずかな低下にとどまりましたが、推奨回数の接種を終えた乳幼児では陽性率は3%未満に減少しました。

特に、受診の14〜59日前にファイザー製ワクチンの3回目接種を終えていた乳幼児では、陽性率はわずか1.1%という数字が出ました。

また、該当する乳幼児の数は少なかったものの、1価ワクチンの接種を推奨回数終えてから、2価ワクチンのブースター接種を受けた乳幼児では、陽性率が極めて低い結果となりました。

さらに、乳幼児も成人と同様、ワクチンによる免疫が時間の経過とともに低下することが示唆され、受診2カ月以上前にワクチンを接種した乳幼児では、予防効果が低下していました。(抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b299f7e0424b9491431d91f1edfddf03f5ba6ac