※9/16(土) 8:55配信
週刊SPA!

初公判で金髪から黒髪に

 愛知県警中署は2023年3月8日、住所不定・無職の吉野凌雅被告(21)と、同じく住所不定・無職の少年(19)、吉野被告の交際相手のA子(15)を威力業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。

 同年2月5日、共犯者の少年は吉野被告が『くら寿司名古屋栄店』で寿司を手づかみで食べ、しょうゆ差しの注ぎ口を直接口に含むような動画を撮影し、それをツイッター(現X)に上げたことから、大炎上していた。

 この行為によって、くら寿司にはクレームが殺到し、97個のしょうゆ差しをすべて廃棄し、テーブルのものもすべて差し替えることになり、これだけで57万円の損害が出たという。店は翌日に被害届を提出し、一連の迷惑動画事件では、全国初の逮捕者となった。

 同年7月20日に名古屋地裁で開かれた初公判で、吉野被告は金髪から黒髪の短髪姿に変わり周囲を驚かせた。初公判を前にテレビのインタビューに対して「たくさんの方々を傷つけてしまったので、その気持ちを反省の思いを込めて、この法廷で意見として述べたい」と述べていた。

「吉野被告は第2回公判の被告人質問で犯行の動機を問われ、『自分の承認欲求のためだった。人気者になりたかった。バカなことをした』などと述べました。逮捕直後は自分のことしか考えられなかったが、父親が真剣に自分に向き合ってくれることに心を打たれ、保釈後はどうしてもくら寿司に謝罪文を届けたいと思い立ち、真っ先に訪問したと話しました」(名古屋地裁詰め記者)

交際相手の“売春の稼ぎ”で全国を転々

 発言を受け止めれば真人間に生まれ変わったともとれるが、果たして本当に“改心”したのだろうか。横槍を入れるつもりはないが、裁判記録から明らかになった吉野被告の素性について改めて確認していきたい。
 
 吉野被告は工業高校卒業後、運輸会社などに勤めたが、20歳頃から定職に就かず、SNSで知り合った女性に貢がせて飯を食う、女衒ともいえる生活をしていた。

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