アゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフで独立を主張していたアルメニア系住民組織は28日、「来年1月までに政府機関を解散し、共和国は消滅する」と発表した。ロシアのインタファクス通信が伝えた。すでに人口の半数以上が脱出し、ナゴルノ・カラバフをめぐって30年以上にわたった紛争は、アゼルバイジャンの勝利で決着した。

 アルメニア系住民組織の「大統領」を名乗るシャフラマニャン氏が大統領令に署名した。住民に対し、アゼルバイジャンが提示した「再統合」の条件を検討し、残るか退去するかを決めるよう求めている。

 アルメニア政府は28日、ナゴルノ・カラバフからの避難民が6万5千人以上になったと発表した。同地域のアルメニア系住民は約12万人とされ、半数以上が脱出したことになる。パシニャン首相は同日、「アゼルバイジャンの民族浄化政策により、アルメニア人は数日内にいなくなるだろう」と批判した。

 一方、アゼルバイジャン政府…(以下有料版で,残り207文字)

朝日新聞 2023年9月28日 19時00分
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