国民民主党が新たな党員・サポーター制度を16日から始める。党費が1年分一括払いで4万5000円と高額な「特別党員」と、会費無料の「ファン」を創設。特別党員は玉木雄一郎代表ら党幹部との懇談会に参加できる特典を付けた。次期衆院選に向けて支持者の裾野を広げ、党勢拡大につなげる狙いがある。

 現行の党員(党費1年分一括払いで4000円)は約7000人、サポーター(同2000円)が約3万人(いずれも7月末時点)。党幹部とは集会や街頭演説などの機会に短時間しか触れ合うことができない。特別会員は党幹部とじっくり話ができ、党運営や活動、政策決定により深く参加できるのが売りだ。
 「ファン」は学生など若年層を想定しており、登録するとメールマガジンが配信される。党幹部は「若者の支持はもともと多い」と指摘。支持層の掘り起こしを図りたい考えだ。
 玉木氏が支援者と接触する機会も増やす方針。10日には東京都内で「党交流会」と称したバーベキューパーティーを開く。会費4200円の事前申込制で、100人が参加予定。玉木氏は3日の記者会見で「有権者とのコミュニケーションを増やす一環にしたい」と語った。
 党内には先の代表選で党を二分して争った玉木氏と前原誠司代表代行とのしこりを懸念する声もある。党関係者は玉木氏について「バーベキューで支援者と語らう前に、議員一人一人と酒を飲んで信頼関係をつくるべきだ」と苦言を呈した。

時事通信 2023年10月09日07時10分
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