山口県周南市の大きな課題として野犬問題があります。捕獲が続けられているもののいまもなお、市内の至る所で野犬の目撃情報が相次いでいます。野犬の実態を取材しました。

 周南市緑地公園は市内で最も野犬の目撃情報が多い場所です。

 昨年度、市に寄せられた野犬の目撃情報は1000件を超えます。山口県内で昨年度捕獲された野犬1069頭のうち、およそ半分が周南市…

 なぜ、周南市には野犬が多いのでしょうか?

(周南市の職員)
「昔遺棄・飼えなくなった犬を捨てていたのではないか緑地があるところで住み着きやすいところで住み着いてしまって増えていったのでは」

 さらにもう1つ、野犬が増えた要因があるといいます。

 それは、エサやり行為。市は10年以上前から条例によって野犬への「むやみなエサやり」を禁止しています。しかし、未だ人気が少ない時間帯にエサをやる人がいるといいます。

(パトロールの人)
「エサやりが来たと思って犬が飛び出してくるときがある、様子を見に来るエサをくれるかどうかまず普通の野犬と違って小さいときから餌付けされているからここは人間のエサ頼りで生きている」

 その結果、この場所に居着く犬は、人目のつかない場所ではなくエサをもらえる場所の近くに巣を作りそこで子を育てると野生らしからぬ特徴があるといいます。

 人間を恐れない野犬。ここ数年、野犬に足をかまれる咬傷事件や野犬に追われる事案が相次いでいます。今年7月にも、新南陽で散歩中の女性が3頭の野犬に出くわし左足の膝の裏をかまれています。

 周南市は4年前、県や警察と連携し連絡協議会を立ち上げ、捕獲檻の設置や餌やりを注意するパトロール、巣穴の撤去など野犬を少なくする取り組みを進めてきました。

 また、捕獲を担当する保健所では、去年からITを活用した大型捕獲檻を導入。檻に取り付けたカメラとスマートフォンを連動させリアルタイムで中の様子を確認、遠隔で檻を操作し捕獲できるようになりました。これにより、警戒心が強く夜間に行動する成犬を効率的に捕獲することができ、捕獲後すぐに保護できることから野犬への負担も少なくなるといいます。

 市内での、野犬の捕獲数は2019年度、841頭をピークに。昨年度はおよそ500頭と数は徐々に減少しています。

■「殺処分を防ぎたい」民間の動き

防府市の住宅から離れた所にある保護犬のシェルター「まあくんハウス」。およそ120頭の犬が保護されています。

 この施設の代表理事を務める岡本裕二さん(66)。「殺処分になる犬を助けたい」と4年前、周南市で捕獲された犬の引き取りを始めました。 

以下全文はソース先で

10/18(水) 9:50 KRY山口放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f211cb5d805f92f7b0e00b370c82cd05d58404c
https://image.gallery.play.jp/kry-news/articles/1b9005fce70c4cc68700782f395e409a/99533f3a-b0d7-4a06-9cea-9513cb3104ee.jpg