老人の顔を二度と見たくないという家族も多い
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遠方に離れて暮らす親の支援を依頼する子どもが多いと思いきや、そうではない。親のすぐ近くに住んでいるのに「親の面倒を見られない」という依頼が約6割に上る。

「相談者の多くは、親の世話が『できない』というよりは、精神的に『したくない』という人。厳しいしつけや育児放棄をされた、逆に干渉されすぎたという人も多い。そうした理由から親と距離を置いているのです」(遠藤氏)

相談者は40代、その親は70代というケースが最も多い。一人っ子の単身男性が目立つ。そうした家族に代わり、役所や病院の手続き、介護施設とのやり取りを行うほか、身元引受人として緊急時の連絡も受ける。例えば、家を出て遠くへ行ってしまった認知症の親を警察に迎えに行くこともある。親が亡くなったときには、葬儀から納骨の手配、自宅の片付けまで行う。