※10/27(金) 18:39配信
産経新聞

北海道の鈴木直道知事は27日、道内各地でヒグマの出没事案が相次いでいることを受け、環境省にヒグマ対策支援を要望したことを明らかにした。人的被害を防ぐための生息数の抑制や、ヒグマを捕獲したハンターに対する報酬など新たな支援制度の創設を求めている。鈴木知事は「状況が変化していることを踏まえ、地域として声を上げた。今後は東北地方の知事とも調整して国に要請をしたい」としている。

北海道では昭和41年から「春グマ駆除制度」に基づいて個体数を調整していたが、絶滅の恐れがあったため平成2年に廃止した。北海道が調査したヒグマ個体数は推定で5200頭だが、令和2年度は1万1700頭と30年間で2倍以上。人里周辺への出没が頻発していることを受けて今年春からは「春期管理捕獲」を始めているが、捕獲頭数は20頭にとどまっているのが現状だ。

道はこうした課題を踏まえ、地域でヒグマ捕獲に従事するハンターなどに対し、猟銃の弾薬や車両移動時の燃料費、捕獲した個体の処分費用など出動経費に対する支援を環境省に要望。さらに▽春期管理捕獲の確立・拡大に向けたヒグマ捕獲従事者の育成・確保▽捕獲強化に資するモデル事業の実施―なども要望項目に盛り込んだ。

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