【エルサレム共同】イスラエル軍は30日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザで地上作戦を続行した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは同日、軍の戦車が北部ガザ市郊外に近づいていると報じた。29日にはガザ市の病院周辺を空爆するなど本格的な地上侵攻に向けて攻撃を強化し、ハマスとの戦闘が激化している。

 イスラエルはガザの病院やその地下にハマスの関連施設があると疑っている。病院では多くの負傷者が治療を受け、多数の住民も避難。民間人被害の拡大が懸念される。

 米CNNテレビは29日、衛星映像の分析としてイスラエル軍がガザ北部の境界から約3キロ進軍したと伝えた。軍は北部のエレズ検問所付近でトンネルから出てきたハマス戦闘員を殺害したと表明。ハマスは中部でイスラエル軍と衝突したと主張し、イスラエル軍はガザ北部と東部から部隊を侵入させているとみられる。ネタニヤフ首相は28日、「戦争が新たな段階に入った」と宣言した。

10月30日19時48分 共同通信
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