※2023/10/31 08:00
産経新聞

手口の巧妙化が進み、深刻化する特殊詐欺被害。いずれも始まりは、被害者を動揺させる一本の電話から始まることがほとんどだ。「判断能力が衰えた高齢者を狙え」。大阪府警が摘発した特殊詐欺グループ指示役の男はメンバーの「かけ子」らにこうハッパをかけていた。男の自宅からは特殊詐欺の被害金とみられる1億円余りが押収された。府警がメンバーのスマートフォンを解析したところ、金銭ほしさのゲーム感覚で詐欺行為に手を染める卑劣な姿が浮かび上がってきた―。


詐欺行為は「仕事」
府警によると、男は立花健容疑者(36)=詐欺容疑などで逮捕=で、メンバーは交流サイト(SNS)上で「闇バイト」などで集められ、少なくとも50人規模の特殊詐欺グループを率いていたとみられる。このグループは海外を拠点とせず、ホテルや自宅などにそれぞれ分かれて詐欺電話をかける「テレワーク型」の活動スタイルをとっていた。

府警は立花容疑者とともに、詐欺の電話をかける「かけ子」や、現金の「回収役」とみられる6人も逮捕。押収したスマホを調べると、グループが機密性の高い無料通信アプリ「シグナル」をやり取りに利用していたことが判明した。

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