※2023/11/4 08:00
産経新聞

リニア中央新幹線の工事を巡ってこれまで蚊帳の外だった静岡市が存在感を高めている。県の副知事時代からリニア問題にかかわってきた難波喬司氏が4月に静岡市長に就任後、県の工事着工を認めない姿勢に疑問を投げかけるなど一定の距離感を置いているからだ。工事で発生する土置き場や生態系への影響などでは静岡市のリーダーシップが期待されており、事態の早期打開に向けた〝救世主〟になれるのか注目されている。

発生土の置き場が脚光
リニア新幹線が静岡県を通るのは南アルプスの地下をトンネルで通過するわずか11キロ弱に過ぎないが、その上部には大井川の水源地がある。この水源の減水懸念を静岡県側が示し、リニア工事に着工に向けて大きな壁として立ちはだかった。これに対し、JR東海は上流部にある田代ダムの取水を制限して水量を保つ案を提示。その方向で調整にメドがつき、流域の市町はおおむね納得するにいたった。これにかわって議論の中心になりつつあるのが工事で発生する、いわゆる発生土の置き場だ。

続きは↓
https://www.sankei.com/article/20231104-IRGAUCC675KS7ADRFGASBEIKZU/