※11/4(土) 12:34配信
読売新聞オンライン

 関門海峡にワイヤを架け、最高時速100キロ超で滑り降りる国内最大級のアトラクション「メガジップライン」をつくる構想が浮上した。両岸を結ぶ関門橋は14日に開通50周年を控えており、地元企業が新たな観光の目玉にしようと企画した。実現までには解決すべき課題も多いが、インバウンド(訪日外国人)需要に期待する山口県下関市と北九州市も支援していく考えだ。

1分半の空の旅
 直径2・2センチのワイヤ4本でつなぐのは、下関市の「火の山公園」から北九州市門司区の「和布刈(めかり)公園」までの1740メートル。ジップラインとしては国内で最も長く、海面からの高さは低いところで約65メートル、高低差は198メートルにも及ぶという。

山口県下関市側から望む関門海峡。対岸の北九州市に向かって滑降する計画だ

 利用者はうつぶせの状態でつるされ、ワイヤについた滑車で下関側から門司側に頭を向けて一気に滑る。最高時速は約110キロに達し、約1分半で到着する。想定する料金は1人2万8000円で、内容、金額とも「型破り」の旅となる。事業費は十数億円を見込み、早ければ数年以内の開業を目指している。

 事業を担うのは下関市のレジャー会社「ケイエムアドベンチャー」。社長を務める大久保誠さん(59)が6年前、海外の絶叫アトラクションをテレビで見た妻から「関門海峡でもできたら面白くない?」と言われた際、家族旅行で体験したジップラインをつくることを思いついたのだという。

国交省も評価「決して荒唐無稽ではない」
 地元に根を張り、約25年にわたって建設業を営んできた大久保さん。自ら描いたイメージ図を手に数年かけて両市などを訪ねて回り、「関門海峡を世界有数の観光名所に」と売り込んだ。手応えを得ると、2019年に友人らと資金を出し合ってケイエム社を設立。韓国やオランダなど海外メーカーの担当者からも助言を受けながら計画を具体化させてきた。

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