地域政党「減税日本」の代表を務める名古屋市の河村たかし市長が10月、作家の百田尚樹氏らが立ち上げた日本保守党と「特別友党関係」を締結し、同党の共同代表に就いた。衆院議員から市長に転身して14年余り。市長就任後も国政復帰のタイミングをうかがってきた「総理を狙う男」は毎日新聞の取材に「登山で言えば主峰が見えてきた」と語った。その意味は――。

夏ごろから接触
 「私たちに最も欠けているのは政治の実体験、経験、実績。十二分に実績のある政治家を共同代表に迎えることができた」。10月17日、東京都内で開かれた日本保守党の結党記者会見。ジャーナリストで党事務総長を務める有本香氏はこう河村氏を紹介し、今夏ごろから接触を重ねてきたことを明らかにした。

 百田、有本両氏は河村氏とともに、愛知県で2019年に開かれた「あいちトリエンナーレ」で従軍慰安婦を象徴する少女像などの作品が展示されたことを巡り「日本国民の心を踏みにじる」として、実行委員会会長を務めた大村秀章・愛知県知事のリコール(解職請求)運動を展開した“同志”でもあった。

12年衆院選…(以下有料版で,残り2179文字)

毎日新聞 2023/11/19 07:00(最終更新 11/19 07:00) 有料記事 2676文字
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